たぶれごころのみぞ狂心渠
斉明女帝が造った壮大な運河の跡です。
宮殿の東山に石垣を築くために大量の石材を運ぶ必要があり、そのために始まった運河の建設。飛鳥を華やかな都にするために、大開発に情熱を注いだ斉明女帝の決断でした。この運河の大工事には3万人余を要し、民衆からは「狂心渠」と非難されました。しかし、斉明女帝は、石材を運ぶためだけに運河を掘ったのではなく、後の灌漑用水路や防御のための濠にも使えるように造り、先を見通した女帝だったのです。
- 住所
- 奈良県高市郡明日香村飛鳥
- アクセス方法
- 赤かめ周遊バス飛鳥大仏前下車徒歩約5分